活動報告

わたしのバルコニストライフ Vol.1 :神田さん「こだわりの海バル」

この度、日本バルコニスト協会とご縁のある方の素敵なバルコニストライフを紹介する「わたしのバルコニストライフ」シリーズが始まります。記念すべき第1回は、日本バルコニスト協会会員でもあり、旅行会社で長年のキャリアをお持ちの神田さんこだわりの「海バル」にお邪魔しました。

平日は横浜、週末は熱海の2拠点ライフ。

神田さんは、横浜のご自宅と熱海の2拠点居住。熱海の家は『別荘ではなく石鯛釣りを楽しむために バル(酒場)を作った』とのことで、週末に大切なご友人を招いてワインを飲みながらゆったり過ごしたり、趣味の釣りを楽しむための特別な場所となっているようです。


▲週末は優雅な時間を熱海で過ごす神田さん。お気に入りのマリーナのイタリアンレストランでも、テラス席でバルコニストライフを満喫している。

特に「朝日をみながらの釣りは最高」と神田さん。たっぷりと趣味を楽しみ、夜はご友人やご家族、愛犬と過ごす優雅な時間を熱海で送られています。


▲良型の石鯛が釣れる磯場はなんと敷地内。朝夕親しいお仲間やご近所さんと釣りを楽しまれている。

横浜の自宅で気づいたバルコニーの価値。

オープンエアを楽しむようになったのは、25年前。横浜に土地を買い、バーベキューができ、緑豊かな田園を見渡せるバルコニーを中心とした家を作ったことがきっかけだったそうです。その名も「田園バル」。バルコニーから見渡せる田園は、まるで海外のワイナリーから眺めるブドウ畑を彷彿とさせるようです。テラスを使って人を招き、目の前に広がる景色を楽しみながら、焼き鳥を焼いて友人や家族とゆっくり楽しむ。そんな豊かな時間を楽しんでいたそうです。


▲横浜の「田園バル」。焼き鳥の腕前は確かなもので、銀座のミシュラン一つ星の焼き鳥店を営む師匠の店や友人の別荘で、泊りがけで教えてもらったいう熱心ぶり。

海まで徒歩0分。
理想のオーシャンフロント物件をフルリノベーション。


▲熱海の「海バル」。足を一歩踏み入れた瞬間、神田さんこだわりの空間に引き込まれる。その素晴らしいセンスに驚くばかり。

数年前、熱海で海に1番近いオーシャンフロントマンションをお手頃な価格で購入。東京オリンピック関連のお仕事が一段落してフルリノベーションを決意。


▲部屋から目の前に広がる相模湾の景色は圧巻。まさに文字通りの「オーシャンフロント」だ。

横浜のアンティークショップに監修してもらい、地元熱海でカフェやレストラン等を得意としている方に施工をお願いした。そのほとんどは、神田さんご自身でアイデアを練り、理想通りのお部屋を実現されました。テーマは「ヘミングウェイのボートハウス」。神田さんのこだわりが詰まった「海バル」はまさに「男の隠れ家」。ご自身で選び抜かれたセンスあふれる内装や家具、趣味の釣り道具に囲まれる「非日常」な空間に驚かされました。


▲センスあふれる家具や内装。一つひとつに強いこだわりが感じられる。趣味の釣り道具もぎっしりと飾られている。

創意工夫でバルコニーも理想のカタチに。

お部屋の中の家具や内装のこだわりはもちろん、バルコニーにも神田さんのこだわりが感じられます。

実際に使われていた素敵なバルコニーテーブルは、IKEAで3,000円程度とのこと。「海辺だと家具は錆びるから、高級なものでなくて良い」と神田さん。これだけでも、十分おしゃれ。普段はワインやシャンパンとフィンガーフードを置いてバルコニストライフをご友人やご家族と楽しまれているようです。


▲IKEAのテーブルも海辺のバルコニーに置くだけでワンランク上に。バルコニーにもこだわりが随所に感じられる。

そのこだわりは、バルコニーの床にも及びます。リノベーションの際に、バルコニーの床材をセラミック素材に変更。手入れが楽でありながら清潔感のある仕上がりに。取り外しのできる躯体を使い段差をつけ、立体的に空間を楽しめるデザインにしています。

年齢を重ねるとともに、「より人生を楽しむ」ことを意識するように。

「こんな優雅な暮らし、余程恵まれた人しかできないのでは?」と感じてしまいますが、神田さんによると「やろうと思えば誰でもできる」とのこと。

自由を謳歌されているように見える神田さんですが、普段はフルタイムで企業に勤める会社員。平日は都心の職場に出勤し、横浜のご自宅で生活されています。50代から「人生を楽しむ」ことを意識しはじめ、残されたサラリーマン生活「仕事も楽しみながら、もっと自分の好きな生き方をしよう」と決めたそう。


▲東京オリンピックをはじめ、国内外の多数のスポーツイベントを手掛けてきた神田さん。今でも現役バリバリで活躍されている。

「こんなふうに生きていきたい」というビジョンをもち、少しずつ準備をし、60代に入られた今、現役でお仕事をされながら、プライベートを楽しむ、まさに「ビジョン通り」の暮らしをされています。

一歩外に出ることで、視野はさらに広がる。

日本バルコニスト協会代表理事の山本との縁は20年以上。イベントプランナーでもある山本と旅行会社にお勤めの神田さんは、数々の国内外のインセンティブ旅行やイベントプロジェクトを共に手掛けてきました。


▲山本代表理事と神田さん。付き合いはかれこれ20年以上に及ぶという。その仲はもはや親友のようだ。

日本バルコニスト協会発足の話を聞き、真っ先に共感したという神田さん。バルコニストライフをこれから始める人に伝えたいことを伺ったところ、「ますは一歩、外に出ること」とのこと。

「小さなテーブルと、コーヒーだけでもいい。屋内とは違う空気を感じる場所を、自宅の中に持ってみるといい。」そう話す神田さんご自身も、仕事柄、海外にいく機会が多く、欧米の人々が屋外で食事を楽しんでいる姿に感銘を受けたようです。一歩外に出ることで世界が広がることを身を持って実感されています。

ビジョンを実現し、日々を楽しむ神田さんの『海バル』。ぜひまた伺いたい素敵な場所です。

編集後記

「まずは一歩踏み出していくことが大切」というお話しされていた際に、趣味の釣りになぞって「釣らなきゃ釣れない」というお言葉をいただきました。まさに「自分で動かないと何も変わらない」と納得すると共に、人生を謳歌する神田さんのバルコニストライフを見て「自分達のビジョン」を改めて考えさせられた取材班でした。

取材日:2022年9月9日

【記事・撮影】バルコニスト協会事務局 田中・佐藤
(※神田さんからご提供いただいた写真も使用しております)

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